至元通行宝钞两贯 八品
中国 (China) 元朝 至元通行宝鈔 貳貫紙幣 ／ Yuan dynasty Paper Money，元朝 至元通行宝鈔 貳貫紙幣，Yuan dynasty Paper Money，約30.00×21.40mm。
13世紀に金と南宋を滅ぼし中国を統一した「元朝」は、モンゴルにより建国された中華王朝です。それまでの王朝で通貨の中心となっていた銭貨を廃止した上で「鈔」と呼ばれる紙幣を通貨の中心とする政策を実施。1260年に「中統元宝交鈔(中統鈔)」が発行されました。紙幣と金・銀との兌換機関、傷んだ紙幣の交換機関を設置し、政府が専売していた塩の支払いや納税を紙幣で行う等で流通量を調整し、紙幣の価値を安定させていましたが、他国への出兵等による財政支出のため、中統鈔の価値が下落していきました。流通状態の安定を目的として、中統鈔よりも流通価値を高めた新紙幣として1287年に発行されたのが、この「至元通行宝鈔(至元鈔)」です。中統鈔・至元鈔の併用体制としたことで14世紀半ばまでは比較的安定した流通状況が続きましたが、元朝の支配力の低下とともに貨幣価値も暴落。その後破綻・崩壊していきました。今回出品となる至元通行宝鈔は、市場にはほとんど出ていない珍品です。保存状態も良く、文字もはっきり解る逸品となっています。，，普，F
